ビューティー・インサイド 〜韓国らしいテーマ性のラブストーリー~
SF(すこしふしぎ)だけど誰もが潜在的に
悩む点をすっきり表した切ない映画
どうもメガネラッコです。
そんな自分が今回紹介する映画は
「ビューティー・インサイド」
です。
■映画のざっくり内容
18歳の誕生日から、寝て起きると見た目が
変わってしまう男の話。
性別、年齢、国籍すべて起きるたびに変わってしまう。
しかし今の時代、人と会わずとも生活はできた。
かれは家具職人として、インターネットで注文をとる
形で過ごしていた。
そんな彼はある家具屋で一人の女性と出会い、恋をするのだが、、、
■観た理由
以前予告編をみてからずっと気になっていた作品。
■お勧め度
~カップル~ ★★★★★
カップで見れば、今の自分たちと比較したり
価値観がみえて面白いと思います。
もちろん、見終わった後にどう感じるかは
その人次第ですがラブストーリーとして
単純に楽しめると思います。
~1人~ ★★★★
人を好きになることについて
考えるにはいい映画だと思います。
こういった映画は一人で見て
自分の価値観と照らし合わせてみても面白いと思います。
~友達と~ ★★
笑える点、コメディ的要素が少なめです。
基本的には同性の友達と見たときに微妙かもしれません。
恋愛相談できるような中ならいいですが
ラブストーリーって友達とみる感覚があまり自分にはないので。
~人は見た目がすべてだぜ!という人~ ★
テーマ的に共感できる可能性が低いので
見ないほうがいいでしょう。
人の内面に興味がでてきたら鑑賞してみるといいと思います。
■メガネラッコ的ポイント
・設定の妙
・総勢123人が演じる主人公
・分かるようで分からない感情を慮る映画
・お母さん役の人何人なの?
期待して見たのですが、おおむね想像通りでした。
なので大きく期待を上回ったり、下回った、ということはなかったです。
見た目が毎日変わる人でも恋愛は成立するの?
という話をスムーズに楽しめました。
またその話の内容から、人を好きになるということの
難しさや本質みたないものを問いかけてくる映画かな
と思います。
ただ、メッセージ性は意外と物語の中では薄く感じたので
単純に見た人にゆだねられているようにも感じます。
二人の行く末に集中できました。
一見、想像できそうで出来ない、主人公たちの気持ちを
想像しながら見る体験は好みでした。
■所感 ※以下ネタばれ含みます。
付き合うまでの過程が意外と早く終わったのは
個人的には意外でした。
でも見終わってみると、それでよかったように思います。
二人がどのように付き合い、分かれ、再会したかに
比重が傾けられることでこの映画の見どころがしっかり
増えたように思います。
どんなに頭では理解していても
毎日見た目が変わる人と付き合うことの不安やプレッシャー
年をとって老いるのと違う感じです。
整形大国と言われる韓国ならではな感じがしました。
ただ、人を好きになるときは見た目も大事だけど
本質の部分で惹かれ合う必要があるというメッセージだと思うのですが
それが主人公たちの作ったり売る家具というもので2重に語られている点は
好きでした。
家具は見た目の好みも大事だけれど、自分の合うかどうか?
特に椅子に関していえばフィット感みたいなことが大事だと。
そう語っているように感じました。
家具販売員であるヒロインは家具の材質や
その人にフィットするかどうか?という点で家具を語ります。
そして、彼との付き合いにつかれたときには
家具の説明ができなくなってしまいます。
これは疲れていて、という描写になっていると思いますが
彼女の心理的な部分で、本質と見た目について戸惑いがあったから
ではないかな、と思いました。
そういう意味でしっかり設定も
考え抜かれているなー、と感じた映画でした。
んじゃ、また。