メガネラッコの反芻キネマ

どうもメガネラッコです。ご覧いただきありがとうございます。基本的には最近みた映画について、上映中、レンタルなど関係なく感想や自分なりの分析など徒然と書いてます。

この世界の片隅に 〜日本人だからこそ作れた、でも世界中で見てほしい映画~

戦時を一般的な生活から描き、自分の世界や居場所のありかを
考えさせられる作品

 

 

どうもメガネラッコです。

戦争映画は昔から比較的興味をもって見ています。

 

そんな自分が今回紹介する映画は

この世界の片隅に

 

konosekai.jp

 


です。

 

■映画のざっくり内容

広島で生まれくらしていた少女は、年頃になり

呉に嫁いでいく。
もともとのんびり屋で絵をかくのが好きな主人公すず。

戦時下で海軍の拠点である呉で暮らしていく姿が描かれる。

配給、防空壕、空襲、、そんな日常を当たり前として受け入れえていた

生活は終戦へと向かうにつれて、、、

 

 

■観た理由

周りのひとに薦められて。

評価が高く自分の目で確かめてみたかったから。

 

■お勧め度

~カップル~  ★★★

ある種の生き方の物語として見れるので

カップルでみても問題はないと思います。

戦時下を描いていますがグロイ描写などもほとんど

ないのでそこまで構えず見てもいいと思います。

 

 

 

~1人~    ★★★★

独りでみて染み入りましょう。

物語に集中するには一人で見るのが一番だと思います。

ただ、感想を人に話したくなるので

周りにほかに見ている人を探すのをお忘れなく!

 

 

~友達と~   ★★★

この作品に興味のある友人となら一緒にみていいと思いますが

何の説明もせず、興味のない友人を誘うのはやめたほうがいいでしょう。

 

 

 

~アニメ映画に軽いもの、気軽さを求める人~  

絵のタッチは独特で深刻さを感じませんがお話自体は

すごくディープだと思います。

気軽にアニメ映画が見たい人は他の作品をおすすめします。

 

 

 

 

■メガネラッコ的ポイント

・話と絵のタッチ、演出などのバランス

・すずさんのキャラクター

・この映画がクラウドファンディングでつくられた事実

・激しすぎない戦争描写

 

 

 

原作にも興味がわきました。

評判の良さが自分にはすごくわかります。

この作品が映画化されたこと、

しかもそれがクラウドファンディングという形でつくられたこと

それ自体がすごく意味をもっていると思います。

 

戦時下の物語というのは暗く、つらくなりがちです。

もちろんこの映画にもそういった一端はあります。

でもあくまで戦争を一市民目線で見つめているこの映画には

生き方そのものが描かれています。

 

途中何度も理不尽な暴力の存在に胸を潰されるような気持になりますが

本当に見たいのは、主人公すずさんがこの後どんな風に生きていくのか?

彼女の日常をみる映画だと思います。

 

見るか悩んでいっる人は、見たほうがいいと思います。

ただ、時代の必然性をこの作品に感じるか?

は、自分的にはまだ不明瞭ですが良作であることに変わりはない

作品だと思います。

 

 

■所感   ※以下ネタばれ含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか、作品の内容もそうなんですが

この作品が日本でつくられて、映画にもなってよかった。

 

見終わったあとはその気持ちがまずこみ上げてきました。

 

 改めて振り返ってみると

戦争っというものの理不尽さを描くような作品かと

言われると少し違う。

 

あくまで、すずさんという一市民からみた

当時の「生き方」が描かれているようにおもいます。

 

しかも自分が思うにすずさんは、たとえ今の時代生きていても

この映画を見ないくらいな感覚の女性なのではないかと

思ってしまいます。

 

それがまた、この映画をみたいと思った人には

刺激的に、魅力的に感じられる理由なのではないかな?

と見終わった直後の現時点で思っています。

 

この作品を語るときに のん のことを語る人も

多いですが僕は正直そこまで絶賛するレベルだったかは

判断がつきません。

 

他の声優さんでもできたような気もする。

でも彼女がこの作品に、すずさんの雰囲気に合っていた

ことは確かだと思います。

 

 

映画の中で一番印象的なのは

やはり右手のシーン

 

ごはんをつくり、食べ、絵をかき

様々な事をしてきた生活の主軸といってもいい

右手を失ったシーンの見せ方がこの映画を物語っています。

 

ある種、ほかの人の死などよりも自身の問題が一番

色濃く描かれている。

 

当たり前のことですがなかなかこういった話は

書きにくい題材だとおもいます、戦争って。

 

漫画もタイミング合えば読んでみたいですね

んじゃ、また。